国際社会学
一国的・単一民族的な視点ではみえてこないような社会の諸問題を論ずる。英語圏ではTransnational Sociology, Global SociologyまたはRace and Ethnic Studies,日本語では「民族問題」とよばれてきた内容が中心となる。授業全体を貫くキーワードは植民地主義と近代性である。その観点から,グローバルな不平等,移民,レイシズム(人種主義),民族/国民,ジェンダー,記憶など,複数のトピックについて論ずる。ただ現状を論ずるというよりは,歴史的な観点から現代の問題を解明する。
パワーポイントや映像などの教材を用いて,なるべくイメージしやすい講義をこころがける。授業の理解を試すために頻繁に小テストを実施する。その際,授業で論じた内容に関連する論文を読ませることもある。また,年末年始の時期を利用して読書レポートを書いてもらう。